欧州の石油高騰受け、米議員、バイデン大統領にノルド・ストリーム2制裁発動呼びかけ
米議会のマイケル・マッコール議員(共和党)は、ロシアが天然ガスを現在すでに武器として利用し、欧州にエネルギー危機を生み出しているとして、バイデン政権は、独露間ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」の事業主に対する制裁発動を速やかに行うべきだと主張している。
米下院外務委員会の上級委員であるマッコール議員が声明を公表した。
マッコール議員は、「バイデン大統領とメルケル独首相は、ロシアがエネルギーを武器として利用しようとしたら、方策を取ることが義務付けられている。しかしながら、両名は、プーチン体制が、ロシアのガスパイプライン『ノルド・ストリーム2』の認証プロセスを加速させることを目的に、欧州に対して意図的に圧力をかけていることに対して、目を瞑っている」と主張した。
同議員は、ロシアはその際欧州ガス市場を操作しており、大陸に困難なエネルギー危機をもたらそうとしていると指摘した。
加えて、議員は、「バイデン政権がノルド・ストリーム2に対する決定的に重要な制裁への拒否を速やかにやめ、そのガスパイプラインプロズイェ区とを止めなければ、同政権はロシア大統領に、ウクライナやその他の欧州パートナー国に対して行使されるもう一つの強力な悪影響兵器をプレゼントすることになる」と発言した。
なお、米政権は、今年に入ってから、ノルド・ストリーム2建設関連の制裁を複数発動しているが、事業主のノルド・ストリーム2AG社とその経営者は、制裁対象から除外していた。