ロシア当局、ウクライナによるトルコ製無人機使用後、トルコ産みかんの輸入を制限

ロシア連邦の規制当局「連邦消費者権利・人権福利保護管理庁」は、トルコ産みかんから殺虫剤クロルピリホスが過度に見つかったとして、ロシアへの輸入を一時的に制限する決定を下したことを発表した。

28日、ロシア新聞が報じた

発表には、「法の義務要件への違反が見つかった。農薬の集中度が最大許容レベルを超えている」と書かれている。これにより、10月29日から、トルコ産みかんの輸入が制限されるという。

なお、トルコは、ロシアの市場へみかんを最も多く輸入している国。本年1月から8月にかけて、総額7200万ドルとなる10万7600トンを輸入していた。次いでロシアへのみかん輸入量が多いのはパキスタンで、前述期間に7万3000トンを輸入している。

また、今回の決定に先立ち、前日、ロシア連邦のドミトリー・ペスコフ・ロシア大統領報道官が、トルコがウクライナに攻撃型無人機「バイラクタル」を供給していることにつき、ウクライナ東部のコンタクト・ラインの情勢を「不安定化させ得る」とコメントしていた。

これに先立ち、ウクライナ軍参謀本部は26日、ウクライナ東部の統一作戦圏にて、ロシア占領軍からの攻撃を受けた際に停止要求を行ったが反応がなかったため、トルコ製攻撃型無人機「バイラクタル」を初めて使用、敵火砲を破壊したと伝えていた。