ウクライナ文化情報政策相、コロナワクチン関連の偽情報につき説明
ウクライナのトカチェンコ文化・情報政策相は、新型コロナウイルス・ワクチン接種に関する偽情報のうち、最もよく聞かれるものを紹介した。
トカチェンコ氏がテレグラム・チャンネルにて発表した。
トカチェンコ氏は、「私たちは、電子世界を生きており、大量の情報をテレビやソーシャルメディアから受け取っている。あなたたちの中で、閣僚会議(内閣)の『防疫措置実施』の決定を読んだ人は、白状して欲しい。私は、読んだ人は数えるほどだと確信している。しかし、私たち皆、テキストや演説の中で、その決定への言及を目にしてきた。問題は、その決定を個別の政治勢力や反ワクチン勢力がどのように紹介しているか、どのように文脈から歪めて示しているかにある。あるいは、反対に、公式文書、専門家の示す根拠、統計データは全く引用せずに、反科学的で、プロパガンダ的内容を示していることもある」と書き込んだ。
その上で同氏は、多くのウクライナ国民がそれら偽情報を信じていると指摘した。同氏は、特に広まっている反ワクチン言説として、「ワクチンの効果は証明されていない」「悪影響がわからない。まずワクチン接種者に何が起こるかを見てから、それから自分も接種した方が良い」「ワクチンは健康や生命に害をもたらす」「ワクチンは検証されていない」「コヴィシールドは危険だ」「ウクライナは自国民を疫病から守っていない。ワクチンの数が足りない」「コロナウイルスは、全世界的陰謀である」「コロナウイルス感染症はニンニク水で回復する。タシケントの医療関係者が発明した」といった特に広まっているものを紹介した。
同氏は、「それらを信じている者がいるのだ。彼らは、その偽情報の流れが誰にとって得なのか理解していない。誰にとって、ウクライナ国民間の対立が必要だろうか、怯えきって頭の悪いウクライナ国民の存在が必要なのだろうか? 答えは一つだ。それは私たちに必要なのではない。そのため、私たちは、両親、親族、友人、知り合いに対して、ワクチンを接種するよう説得しなければならない。私は、地球が丸いことを隣人に説得することが難しいことはわかっている。彼らは、宇宙から地球を自分の目で見たことがないからだ。しかし、私たちは、どうやら15世紀に置き去りにされた人々を取り戻さなければならないのだ」と書き込んだ。