露は天然ガスを武器として利用している=クレーバ宇外相
クレーバ外相は、ロシアは意図的に欧州連合(EU)エネルギー市場の危機を生み出して、かつエネルギー資源を武器として使っているのであり、ウクライナはそのことに然るべき対応が必要であると、米国やドイツのパートナーに伝えていると発言した。
9日、クレーバ外相が訪問先の米ワシントンにて記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
外相は、「ロシアは、EU市場にてそのエネルギー危機を生み出したのであり、またガスを武器として利用している。私たちは、米国とドイツの共同声明をとても良く覚えていると、ためらうことなく述べている。米独共同声明には、ロシアが国際関係においてエネルギーを武器として使い始めたら、ドイツが断固とした行動を取る、と書かれていたのだ」と指摘した。
さらに外相は、ウクライナ側は、ドイツによるウクライナの一貫した支持を尊重しており、感謝していると述べつつ、「しかし、私たちには、ロシアにあるべき場所へと導くために、今一体何が行われているのか、どのような行動が取られているのか、という質問がある」と強調した。
また外相は、ウクライナのエネルギー安全保障問題は、米国における会談でも提起されるとし、同問題は、安全保障・国防問題、経済発展問題と並び、ワシントンでの協議における主要な議題の一つだと伝えた。また、独露間新天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」問題についても議論されることが期待されているとも述べた。
なお、9日、クレーバ外相は、ウクライナ・米国戦略的パートナーシップ委員会会合に参加するために、米ワシントンに到着している。同会合は10日に開催される予定。