米国はウクライナ周辺のロシア軍の活発化を注視している=ブリンケン米国務長官

10日、ブリンケン米国務長官は、米国はウクライナ周辺のロシア軍の通常とは異なる活発な行動を注視していると発言した。

ブリンケン国務長官が、クレーバ・ウクライナ外相とのウクライナ・米国戦略的パートナーシップ憲章署名後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

長官は、「私たちは、ウクライナ周辺のロシアの通常と異なる活発化についての知らせに懸念しており、それを非常に注意深く追っている。私たちは、同盟国やパートナー国と協議している。(中略)私たちには、モスクワの意向が不明であるのだが、しかし、同国がどのように行動したかは把握している」と発言した。

同長官は、ロシアは、大規模に国境沿いに集結させた軍をウクライナ領に進軍させた2014年と同じ深刻な過ちを繰り返す可能性があると発言した。

さらに長官は、「現在、私たちは、ウクライナの主権、独立、領土一体性への私たちのコミットメントは強固であるとのシグナルを送っている」と発言した。

本件につき、クレーバ外相は、同日の会合にて、米国側と情報交換を行ったと述べ、「米国のみが情勢とロシアの激化行為に関する見方を共有したのではない。私たちもまた、米国のパートナーたちに、ベラルーシ情勢をはじめとするいくつかの要素を共有した」と発言した。外相は、ベラルーシは、「無視できない、あり得る前線」だと指摘した。

なお、10日、ワシントンにて、ウクライナ・米国戦略的パートナーシップ委員会会合が開催され、クレーバ外相とブリンケン米国務長官が戦略的パートナーシップ憲章に署名した。