独のタウルス供与は新政権が採択するだろう=欧州議会独議員
欧州議会で欧州人民党に属する独キリスト教民主同盟(CDU)所属のドイツのミハエル・ガレル議員は26日、ロシアのプーチン氏はウクライナに対する戦争でエスカレーションをさらに強めているが、その努力は彼の弱さを示すものだと発言した。
ガレル議員が欧州議会における、北朝鮮とロシアの軍事協力が進む中での欧州連合(EU)の対ウクライナ支援についての議論の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ガレル議員は、プーチンが情勢を激化させることはできないと考えることは誤りだったとし、ロシアの戦争犯罪者はいよいよ残虐になっており、ウクライナの民間施設が攻撃され、ウクライナ捕虜が処刑されていることを喚起した。
また同氏は、ロシアが1万2000人の北朝鮮傭兵を利用していることはエスカレーションの新しい段階だと指摘しつつ、同時に「それは、しかし、ロシアが実際には弱いことを示している。なぜなら、自らの犯罪的戦争を続けるためにアジアからの兵器や兵士を必要としているからだ」と強調した。
さらに同氏は、現在米国の新政権が何をしていくかが完全には判明していない中、欧州の人々はこの時間をウクライナ支援の強化に用いるべきだと発言した。その点で同氏は、米国、フランス、英国がウクライナに対して、ロシア領内の目標への長射程攻撃を認める決定を下したことを歓迎した。ドイツに関しては、同氏は、「キリスト教民主同盟(CDU)、自由民主党、緑の党の党首による、ミサイル『タウルス』供与に関する明確な声明は、新政権がその決定を採択するという楽観的予想を加えるものだ」と発言した。
その他、欧州緑グループ・欧州自由連盟に属するドイツのセルゲイ・ラゴディンスキー議員も、より断固とした行動を呼びかけた。
ラゴディンスキー議員は、「行動する時が来ており、私たちは皆、それが何を意味するかを知っている。ウクライナへのより多くの支援、より多くの防衛システム、人の命を救い、しかしロシアの殺人戦争マシーンを、ロシア領内でも、破壊するより多くのミサイルだ」と発言した。
同氏はまた、ウクライナのための明確な安全の保証が不可欠だと強調した。同氏は、ウクライナのNATOの将来の加盟についてはもう今話すべきだと訴えた。
そして同氏は、「私たちは、右からか左からかは関係なく、常にウクライナの側にいる」と発言した。
他方で、左翼政党と右翼政党の代表者は、民主主義政党の議員たちに対して、「平和模索」の願望がなく、第三次世界大戦を引き起こしていると批判し、ウクライナに兵器を供与することは、情勢を激化させるだけだと訴えた。