駐独ウクライナ大使、独3党の連立協定におけるウクライナ関連の言及を歓迎

アンドリー・メリニク駐独ウクライナ大使は、24日に発表されたドイツの社民党、自由民主党、緑の党の3党による新連立政権の協定においてウクライナ関連の義務が記述されたことを歓迎した。

メリニク大使がウクルインフォルムにコメントした。

大使は、「ウクライナ関連のテーマがドイツの新政府連立協定の中で重要な位置を占めているという事実自体が、ウクライナの人々への支持と連帯の強力なシグナルだ」と発言した。

とりわけ、大使は、新連立政権がクリミア半島とロシアが支配するウクライナ東部一部地域の脱占領を求めていく強い意向を表明していることは極めて重要だと指摘し、このようなロシアに対する強いメッセージはウクライナを励ますものだと発言した。

また大使は、ウクライナは、ロシアをクリミアとドンバスから追い出すために、ドイツ新政権が「その妥協のない言葉に従って、非常に具体的で実践的な行動を行う」ことを期待していると指摘した。さらに、速やかなノルマンディ・フォーマット(独仏宇露4国によるロシア・ウクライナ武力紛争解決協議を行うフォーマット)の完全な作業再開、オラフ・ショルツ新首相の参加した上でのノルマンディ4国のベルリン首脳会談の開催が必要だと発言した。

加えて大使は、ロシア連邦がウクライナ国境沿いに軍を集結するなどの暴挙を続けるようであれば、ドイツはロシアを協議のテーブルに戻すために、大規模な対露制裁パッケージを主導すべきだと主張した。

大使は、ウクライナはクリミア再統合を目的としたドイツの質的に新しい政策に期待していると述べ、新政権に対して、クリミア脱占領に向けたロードマップを用意し、またクリミア・プラットフォームにおける主導的役割を担うよう要請した。

これに先立ち、24日、ドイツの社民党、自由民主党、緑の党の3党は、連立政権を樹立することで合意した。発表された3党の連立協定には、EU加盟を望むウクライナ、モルドバ、ジョージアの改革支援を通じたEUへの更なる接近の確保、ウクライナへの領土一体性回復支援の継続、ウクライナとのエネルギー面のパートナーシップ深化、ウクライナ東部の不安定化や暴力、クリミア違法併合の停止要求、制裁とミンスク諸合意完全履行のリンク、といったウクライナに関する言及が複数ある。