ウクライナ、ロシアによるドンバスへの自称「人道車列」に抗議
ウクライナ外務省は、ロシアに対して、同国がドネツィク・ルハンシク両州一部被占領地に対して、「人道車列」と称して、積載物不明の車列を一方的に侵入させたことにつき抗議の口上書を送付した。
25日、ウクライナ外務省が公表した。
発表には、「ウクライナ外務省は、ロシア連邦がウクライナ領にいわゆる『人道車列』を送るという不法な慣習を再開したことに関して、強い抗議の意を表明する」と書かれている。
外務省によれば、11月25日、ロシア連邦は、ウクライナ側がこれまで繰り返している警告を改めて無視し、公式の合意なく、ウクライナ国内法、人道支援送付の条件・モダリティに反する形で、ドネツィク・ルハンシク両州一時的被占領地に向けて違法に第104回となるいわゆる「人道車列」を侵入させたという。
ウクライナ領への侵入は、ウクライナ政府がコントロールを失っている国境、具体的には、ロシア側検問地点「ドネツク」と「マトヴェエフ・クルガン」を通じて行われたという。
外務省は、法的根拠が不在のため、ウクライナの国境警備隊隊員、税関職員は、ウクライナ法が定める必要な手続きを行うことができなかったと伝えた。
発表には、「これに関連して、ウクライナ外務省は、ロシア外務省に対して、我が国の主権に反する違法行為を止め、国際法とウクライナ国内法を一貫して遵守する要請とともに、抗議の口上書を送付した」と書かれている。