ゼレンシキー大統領、露傭兵拘束作戦につき「トルコとのスキャンダルに巻き込まれるところだった」
ゼレンシキー大統領は、国防省傘下の情報総局元局長であるヴァシリ・ブルバ氏が、露民間軍事会社「ワグナー(ヴァグネル)」傭兵拘束作戦を通じて、ウクライナをトルコとの間のスキャンダルに巻き込もうとしていたと発言した。
26日、ゼレンシキー大統領が、大統領任期の半分が過ぎたことに合わせて行われている大型記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
大統領は、ワグナー傭兵拘束の特殊作戦はトルコのターキッシュ・エアラインの旅客機を緊急着陸させる可能性があったとし、エルドアン・トルコ大統領はその作戦について何も知らなかったと発言した。
大統領は、「彼(ブルバ氏)は、私たちをエルドアン氏との間の巨大なスキャンダルへと巻き込みたがっていた。エルドアンは、それについて私たちを決して許さないだろう」と発言した。
さらに大統領は、ブルバ氏はワグナー傭兵拘束特殊作戦に関する機密情報を漏洩したのであり、それは違法行為だと指摘した。大統領は、「今、全ては過去のこととなっており、私は、そのことを話すことができる。なぜなら、ブルバ氏やその他の人々は、彼らが漏洩する権利のないことについてオープンに話しているのだ。私は、それは違法行為、機密情報漏洩だと思っている」と発言した。
これに先立ち、17日、国際調査グループ「ベリングキャット」が、2020年の露民間軍事会社「ワグナー(ヴァグネル)」の傭兵の拘束を目的としたウクライナ政権による特殊作戦とその失敗についての調査報告を公開していた。同報告書には、イェルマーク大統領府長官が、ウクライナ東部での停戦合意に関係して、その傭兵拘束の特殊作戦の実行を1週間遅らせることを提案したと書かれている。
写真:大統領府