ウクライナは、ノルマンディ・フォーマットでも別のフォーマットでも露と対話の準備がある=ゼレンシキー大統領

ウクライナは、東部の武力紛争解決のために、ノルマンディ・フォーマットだけでなく、「並行するフォーマット」でのロシアとの対話の準備もある。

26日、ゼレンシキー大統領が、大統領任期の半分が過ぎたことに合わせて行われている大型記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、「率直に言おう。私はいくつかのフォーマットに期待している。ノルマンディ・フォーマットがあり、フランス側が話しているものだ。フランスは、(ノルマンディ)4国が(ドイツの)新首相を加えた形で会談できるよう、ロシアに圧力をかけている。並行して、私は、米国とロシアの協議を期待している。私たちは、ウクライナ抜きでウクライナに関する決定は採択されないことを理解している。しかし、(米露協議の)主要議題の一つはウクライナとなる。私たちは、そこにもう一つのフォーマット、並行する協議フォーマットを見ている」と発言した。

大統領はまた、ウクライナはロシアと対話する準備があると発言した。大統領は、「私たちは対話の準備がある。会いたくないなら、電話で話そうではないか。しかし、ロシアがウクライナへの全面的侵攻を準備していないと公の場で話そうではないか。私は、そのシグナルは重要だと思う」と発言した。

また、大統領は、記者の質問に対して、「すでに述べたことがあるが、私たちは並行した道を進んでいく。私は、私たちは以前からそれを始めていたと思っている。それは今、私が思うに、進行している。外交的な手段で米国関与の結果が出るだろうか? それは見てみようではないか。その質問には、そのように答えることが可能だ」と発言した。

また、大統領は、ウクライナは現状から外交的手段での脱出手段を見つけ出したいと思っているとし、ミンスク・プロセスは「機能していた」唯一のプロセスだったと指摘した。

同時に大統領は、和平協議はコロナ・パンデミック(世界的拡散)とエネルギー危機によりブレーキがかかっていいると述べ、またロシアが欧州にてウクライナ問題を重要でない議題にしようと試みているとして同国を非難した。

写真:大統領府