ベーアボック独外相、ルドリアン仏外相とともにウクライナを再訪すると発表

17日にキーウ(キエフ)を訪問したベーアボック独外相は、今後改めてルドリアン仏外相とともにウクライナを訪問する予定である。また、独外相は、「ドイツの歴史的責任」によりウクライナに武器の供給はできないと発言した。

17日、キーウ訪問中のベーアボック外相がクレーバ宇外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ベーアボック氏は、(ロシア・ウクライナ紛争解決協議を行う独仏宇露4国の)ノルマンディ・フォーマット再生のために一緒にあらゆることを行うことでルドリアン仏外相と合意したと伝えた。同氏は、「私たち二人は、もう一度ウクライナを訪問する」と述べ、両外相は東部のコンタクト・ラインを訪れ、現地の民間人代表者と対話をする予定だと伝えた。

また、ベーアボック氏は、ノルマンディ・フォーマットの今後の活動につき、18日にラヴロフ露外相とも協議を行うとし、「ドイツ政府は、対話実施のためにあらゆる可能なことを行う」と発言した。同時に同氏は、「それは非常に困難だが」とも補足した。

さらに同氏は、「ウクライナにとって脅威となっている現状の沈静化」のために、「扉がないなら、さまざまな窓を開けなければならない」と発言した。加えて、ドイツには、外交的解決を達成するためにはあらゆることを行う準備があるが、同時に、「武器輸出管理分野の制限政策」とドイツの「歴史的責任」により、ドイツはウクライナに武器を供給できないとも発言した。

ベーアボック氏は、「私たちは、ウクライナの安全を保証するためにあらゆることを行うし、私たちは、欧州の安全保障のためにあらゆることを行う」と強調した。

その他同氏は、ドイツとウクライナの連帯と友好は、ウクライナの主権と領土一体性を認めることに限定されないとし、両国関係は「ロシアのメガネを通じて見えるものよりはるかに多い」と指摘した。

加えてベーアボック氏は、自身がドイツ外相に就任して以来、ウクライナ国境沿いのロシア軍集結を受けたウクライナの安全保障の議題以上に話した議題はないと指摘した。また、同氏は、ウクライナの主権と領土一体性は協議の対象にはならないし、ロシアのウクライナに対する更なる侵略はいかなるものであれ、経済的、政治的、戦略的に高い代償を得ることになると述べた。さらに同氏は、誰も他国に対して、どのような同盟を選ぶべきか命令することはできないとも述べた。

なお、17日、ベーアボック独外相はキーウを訪問した。同外相は、18日にはモスクワを訪問する。