エルドアン・トルコ大統領、ウクライナ・ロシア両国首脳を協議に招待
トルコ共和国のエルドアン大統領は、ウクライナのゼレンシキー大統領とロシア連邦のプーチン大統領に対して、対立と問題の解決を議論するためにトルコで会談することを提案した。また、エルドアン大統領は、数週間以内にウクライナを訪問し、ゼレンシキー大統領と会談すると発表した。
カリナ・トルコ大統領報道官の声明を国営メディアTRTハベルが報じた。
カリン報道官は、「トルコは、ロシアとウクライナの間の緊張緩和のために、自らが担い得るあらゆる役割を担う準備がある。私たちは、ロシアとウクライナの友人として、また北大西洋条約機構(NATO)の同盟国としてそれを行っている」と発言した。
同氏はまた、エルドアン氏は数週間以内に、ウクライナを訪問し、ゼレンシキー大統領と会談すると伝えた。カリン氏は、「同時に、私たちは、深刻な被害を生み出すあらゆる戦闘行為を回避するためにロシア側とも緊密なコンタクトをとっていく」とも発言した。
その他同氏は、トルコはウクライナの領土一体性と主権を支持していると伝えた。
また、18日、トルコのヒュリエット紙は、エルドアン大統領が、ロシアによるウクライナに対する更なる侵略の可能性に関する発言を報じた。
エルドアン大統領は、「私は、ロシアのウクライナへの侵攻が現実的なアプローチだとは思わない。なぜなら、ウクライナは普通の国ではないからだ。ウクライナは強力な国だ。さらに、ロシアがその行動に踏み切るためには、ロシアは全世界の状況と自らの環境を見直さなければならない。イルハム・アリエフ・アゼルバイジャン大統領がウクライナを訪問した(編集注:1月14日)。私は、イルハムと話をする」と発言した。
さらにエルドアン氏は、「もちろん、私たちはこの問題をプーチン氏とも協議しなければならない。この地域にもう戦争は要らない。それは正しくない。私たちは、政治の歴史から戦争を排除しなければならない。『私は領土を占領する、私はそれを奪う』というロジックは機能しない」と発言した。
また、ロシアによるクリミア占領について、エルドアン氏は、「例えば、ロシアはウクライナで何をしただろうか? クリミアを占領したのだ。クリミアに関しては、私たちは、プーチン氏と会う度に、クリミアの占領に反対していると述べている。私たちの外相は、同じことを話し相手に伝えている。私たちの本件に関する政策は明確だ」と発言した。
写真:AA