ブリンケン米国務長官、ウクライナの防衛兵器要求を正しく理解するよう呼びかけ
ブリンケン米国務長官は20日、ドイツ訪問時に、ウクライナが同国に対して防衛兵器の供与が必要だと主張していることを正しく理解するよう呼びかけ、それはロシアを侵略に駆り立てるものではなく、ウクライナが防衛するためのものだと指摘した。
ブリンケン国務長官がベルリンにて、ベーアボック独外務省との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ブリンケン氏は、「米国や欧州の国々や北大西洋条約機構(NATO)がウクライナに防衛用軍事機材を供与することが何らかの挑発になるとか、ロシアの更なる行動の原因になるとかいった考えは、全てをひっくり返すような話だ。私たちは、ウクライナが防衛するための手段を得られるように、できることを全て行おうと努めているのだ」と発言した。ブリンケン氏のこの発言は、記者から、ウクライナへの武器の供与がロシアからの決定的な反応をもたらし、情勢がさらに激化するのではないかとの考えがあるとの発言にコメントしたもの。
ブリンケン氏は、「プーチン大統領は、自身が予防したいと言っているものを自らの行動で加速させたことは、ある意味驚くべきことである。2014年、ロシアがウクライナに侵攻し、クリミアを奪取し、ドンバスにて現在まで続く紛争を焚き付け、ウクライナの国境を力で変更した時、私たちNATO、米国、欧州のパートナー国は、その侵略行為に対して返答したのだ」と指摘し、その返答の一部がウクライナへの防衛兵器の供与であったことを喚起した。同氏は、それは「ロシアからの侵略が継続されたり、再開されたりした時に、ウクライナが防衛する手段を持っているようにするため」に行われたことだと説明した。