ゼレンシキー宇大統領、ロシアが東部ハルキウ市を占領しようとする可能性に言及
ウクライナのゼレンシキー大統領は21日、ロシア連邦が東部に位置するウクライナの第二都市ハルキウを占領しようとする可能性に言及した。
ゼレンシキー大統領が米ワシントン・ポスト紙へのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「ロシアがエスカレーションを強化することを決めたら、彼らは、もちろん、ロシアとの親族面の繋がりを持っていた人々が歴史的に住んでいる場所でそうしようとするだろう。ウクライナ政府支配地域のハルキウは占領されるかもしれない。ロシアには、口実が必要であり、ロシア語話者住民を守ると言うだろう」と発言した。
同氏はまた、クリミア占領後、「私たちは、それがあり得ること、生じる可能性があることだと理解している」と発言した。
同時に同氏は、「しかし、私は、彼らが何をしようとしているかは知らない。なぜなら、それは大きな街だからだ。ハルキウには、100万人以上の住民が暮らしている。簡単には占領とならない。それは、大規模戦争の始まりとなるだろう」と発言した。
その他同氏は、ウクライナは被占領下クリミアのことを忘れていないと述べ、「彼ら(ロシア)は、私たちや世界がクリミアのことを忘れることを望んでいる。彼らは、クリミアを占領し、ドンバスにて分離主義者を育てた。私たちがクリミアを忘れたら、彼らはドンバスを私たちに明け渡す準備ができるだろうが、誰もクリミアのことは忘れない」と発言した。
記者から、プーチンはウクライナに親露的な政府を植え付けようとすると思うかと尋ねると、ゼレンシキー氏は、それは不可能だと発言し、「たとえ彼らがそうしたとしても、その政府は長続きしない。なぜなら、人々がそれを受け入れないからだ。もしかしたらプーチンは、ウクライナの大半が彼や彼の政策を支持していると思っているのかもしれない。私は、そう考えるのは大きな間違いだと思っている」と指摘した。
写真:大統領府