クロアチア首相、同国大統領の発言につき、ウクライナ国民に対して謝罪

クロアチアのプレンコビッチ首相は、同国のミラノビッチ大統領による「ウクライナは汚職しているから北大西洋条約機構(NATO)に居場所はない」「(ロシアとの戦争の場合には)クロアチアはそこから自国軍を引き上げる」といったスキャンダルを呼び起こした発言に関して、ウクライナ国民に対して謝罪した。

25日、プレンコビッチ・クロアチア首相がツイッター・アカウントに謝罪メッセージを掲載した

プレンコビッチ首相は、「ウクライナ領に私たちの兵がいないこと、ポーランドへの派遣部隊はすでに戻っていることを考慮すると、私は、大統領が一体どの部隊を引き上げるつもりなのかわからない。彼のウクライナの汚職に関する発言は、私たちの立場ではなく、私は政府を代表して、ウクライナの人々にそのような捏造につき謝罪する」と書き込んだ。

これに先立ち、ミラノビッチ・クロアチア大統領は、「ウクライナはその汚職によりNATOに居場所はない」と述べ、ロシアとの戦争が生じた場合には、クロアチアは戦争から最大限距離を取り、「自らの兵をそこから引き上げる」と発言していた。さらに、2013〜14年の尊厳革命(マイダン革命)については「国家転覆である」と、ロシア政権が好む表現を用いて発言していた。