欧州と東アジアの安全保障環境は一体=松田駐ウクライナ日本国大使

松田邦紀駐ウクライナ日本国大使は、東アジアと欧州の安全保障環境は一体であり、東アジアにおける中国、北朝鮮、ロシアの活動が地域全体や世界の安全保障に脅威をもたらしていると発言した。

26日、松田日本大使がウクライナの外政シンクタンク「新欧州センター」主催のフォーラム「地域・グローバル文脈でのウクライナと日本」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大使は、東アジアは、欧州同様に、安全保障分野で深刻な挑戦と向き合っていると指摘し、中国が南シナ海で一方的に現状変更をし、北朝鮮が弾道ミサイルを発射していることを喚起した。

大使は、「私たちはまた、ロシアと中国が日本海やその周りで実施している非常に活発な共同演習も目にしている。太平洋の西側地域において、これらの活動全てが日本や、地域全体、世界の安全に脅威をもたらしている」と強調した。

加えて大使は、日本とウクライナは、離れてはいるが、実質的には隣国だとし、「私たちの間にはある国があるが、私たちの安全保障環境は一体であり、不可分であり、相互に繋がっていることを私は完全に理解している。欧州安全保障にとっての挑戦を目にしつつ、私たちは、東アジアの安全保障環境において生じている状況がどれだけ深刻なものであるか、あなた方皆が完全に理解することを期待している」と発言した。