ゼレンシキー宇大統領、マクロン仏大統領とノルマンディ協議再開を議論
ウクライナのゼレンシキー大統領は28日、マクロン仏大統領と電話会談を行った。
ウクライナ大統領府広報室が公表した。
発表によれば、両大統領は、独仏宇露4国からなり、ロシア・ウクライナ紛争の解決協議を行う「ノルマンディ・フォーマット」の活動活発化と、1月26日のパリでの4国首脳補佐官級会合の実施を歓迎し、2019年以降初めて、同フォーマットでの協議結果で文書が合意されたことを指摘した。
その際、ゼレンシキー大統領は、同会合を組織する上でマクロン大統領が個人的に大きな役割を果たしたことを指摘した。ゼレンシキー氏は、マクロン氏に、ウクライナとその主権と領土一体性への堅固かつ一貫した支持につき謝意を伝えた。
両者は、現在のダイナミックなテンポを維持して、ノルマンディ・フォーマット首脳補佐官級の次期会合の開催を急ぐことで合意した。また、ミンスク諸合意を迅速な履行のためにはロシア、ウクライナ、欧州安全保障協力機構(OSCE)からなる「三者コンタクト・グループ(TCG)」とその作業部会の活動の活発化が重要だと指摘した。
ゼレンシキー氏は、「対話にとって都合の良い空気がある内に、時間を会談と協議で満たすべきだ。外交努力が続く内は、更なるエスカレーションのリスクは下がっていく」と強調した。
その他両首脳は、スヴィルデンコ・ウクライナ第一副首相兼経済相率いる訪問団のパリ訪問を肯定的に評価した。
ゼレンシキー大統領は、二国間経済合意の実現と具体的プロジェクトの発展への関心を強調した。
これに先立ち、26日、ロシア・ウクライナ紛争解決協議を行う、ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国からなる「ノルマンディ・フォーマット」の首脳補佐官級会合が開催され、共同宣言が採択され、ウクライナ東部停戦への支持が表明された。
※更新:電話会談実施の日付を1月29日から1月28日に修正しました。