元独外相、ウクライナ東部への国連平和維持軍展開が必要と主張
ジグマー・ガブリエル元独外相は、ウクライナ東部では停戦管理のために国連平和維持軍の派遣が不可欠だとの見方を示した。
ガブリエル氏がビルド紙へのインタビュー時に発言した。
ガブリエル氏は、「正直に言えば、ウクライナ東部では何年もロシアの参加する軍事紛争が停止していないことは認めなければならない。必要なのは、国際平和維持軍である。国連平和維持軍は、停戦体制遵守、重火器撤去、あらゆる暴力の停止を厳格に確保し、必要な場合には、武器も使用する」と発言した。
同氏はまた、国連平和維持軍のウクライナ東部派遣の案は以前に出されたものだが、「本件に関する真剣な議論は一度もなかった」とコメントした。
その他、「ウクライナ、欧州にて戦争は生じるか?」との質問には、そうならないことを望むとしつつ、「米国、北大西洋条約機構(NATO)、欧州のあらゆる努力は、現在欧州中心での戦争の防止に向けられている」と回答した。
同時に、同氏は、欧州連合(EU)は、「主権的で地政学的なプレイヤー」になることを望んでいたが、現時点では欧州の戦争回避にて決定的な役割は担えていないとし、その代わりに米国が主要な役割を担っていると発言した。また、「パリとベルリンが、今こそ自らの重要な役割を担うべきだ」とも補足した。
同氏は、欧州は「可能であればいつでも米国とのパートナーシップでありつつ、必要であれば単独で」行動すべきだとしつつ、「しかし、そのためには、私たちが、平和を評価していることを示さなければならない。欧州における平和を破る者一人一人が、高い代償を払わざるを得なくなることを知らなければならない」と発言した。