ウクライナの安保会議議長、「東部の制御されないウクライナ準軍事組織」という露発偽情報を否定

ウクライナのダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は1月31日、ロシアのラヴロフ外相による、ウクライナ東部前線地域にあたかもウクライナ軍に所属しない「準軍事組織」が存在するかのような主張を否定した。

ダニーロウNSDC書記がICTV局番組出演時に発言した。

ダニーロウ氏は、「私たちは、常に情報戦とぶつかっている。あたかも私たちの軍の制御下にないかのような組織についてだが、そんなものは私たちのところには存在しない。全ての部隊は、明確な指揮系統に入っており、最高司令官がおり、参謀総長がおり、全ての人物が然るべき場所に配置されている。それ(編集注:「ウクライナの制御されない準軍事組織」)というのは、ロシア連邦が好む念仏であり、誰にも制御されていない『ナチス支持者大隊』なるものがここを行進しているとかいう話だ。彼ら(ロシア)は、いつもその話をマスメディアに投入しているのだ」と指摘した。

その他、マリャール国防次官は、ラヴロフ露外相の同発言につき、「私にとってそれは、ウクライナでは軍人だけでなく、大半の国民が国家を守るために立ち上がる準備があるということに対する、ロシア連邦の恐怖を示すものである」と発言した。

これに先立ち、ラヴロフ露外相は、ロシアメディアへのインタビュー時に、ウクライナ東部の統一部隊作戦圏では、あたかもウクライナ軍が制御していない「ウクライナの準軍事組織」なるものが駐留しているなどと発言していた。