ウクライナ・オランダ首脳、共同宣言を採択
ルッテ・オランダ首相は、ウクライナが欧州大西洋願望に関する未来を決める権利、また他者の干渉なく外政を実現する権利を支持していることを表明した。
2日付のゼレンシキー・ウクライナ大統領とルッテ・オランダ首相の共同宣言に書かれている。ウクライナ大統領府広報室が共同宣言を公開した。
共同宣言には、「ウクライナの欧州大西洋願望の観点では、ルッテ首相は、(編集注:北大西洋条約機構(NATO))ブカレスト首脳会談とその後の首脳会談にて採択された決定を支持している。ルッテ首相は、ウクライナの自らの未来を決め、他者の干渉なく外政を実現する権利を強く支持している。ウクライナの(編集注:NATOの)高次機会パートナー(EOP)の地位は、黒海地域を含め、ウクライナとNATOの間の広範な協力を強化する上での更なる後押しを与える」と書かれている。
ルッテ首相はまた、ウクライナによるNATOの作戦への貢献の重要性を指摘し、「その努力は、ウクライナのコミットメントと欧州大西洋の安全に貢献する能力を示すものだ」と伝えた。
ルッテ氏はさらに、ウクライナによる実現された重要改革を肯定的に評価し、安全保障・国防分野のものを含めた改革努力へのサポートを継続すると述べた。
加えて、ルッテ氏は、ロシアの継続する侵略とウクライナ国境沿いの現在の軍集結を前に、ウクライナの国際的に認められた国境内での主権と領土一体性への揺らがぬ支持を認めた。
ゼレンシキー大統領とルッテ首相は、平和的情勢解決の重要性を強調し、対話と外交が同プロセスにて決定的な役割を担うと表明した。
なお、1、2日、オランダのルッテ首相とフックストラ外相がキーウを訪問した。オランダ首相のキーウ訪問は17年ぶり。
写真:大統領府