クレーバ宇外相、独からウクライナへの圧力はないと説明
ウクライナのクレーバ外相は7日、ドイツからウクライナに対して、ウクライナ東部武力紛争解決問題においてロシアへのあり得る譲歩を求めて圧力がかけられているなどということはないと発言した。
クレーバ外相がキーウ(キエフ)を訪問したベーアボック独外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クレーバ氏は、ウクライナとドイツは現在の危機に対して外交的解決に向けて注力しており、紛争の武力による解決は望んでいないと発言した。
また、同氏は、「私は、アンナレーナ氏(ベーアボック外相)に対して、ウクライナは自らのレッドラインを有していること、私たちはどんな環境においても、そこから退かないことを伝えた」と発言した。レッドラインの中身につき、クレーバ氏は具体的に、ウクライナは領土一体性に関して一切譲歩しないこと、ドネツィク・ルハンシクのいわゆる「人民共和国」とは直接対話をしないこと、ウクライナの民がウクライナの外政関連決定の唯一の源泉であること、誰もウクライナに対して、外政で、どこへ進むべきか、何をすべきかを押し付けることはできないことだと説明した。
同氏は、「私は、ベーアボック氏が反対のことを述べたとか、私が彼女を説得したとかは絶対に言いたくない。そんなことはない。現在、ウクライナでは、外国の賓客がウクライナ政権に対して何らかの譲歩を強制するのではないか、という非常に人気のある質問がある。私は、完全な責任とともに述べる。今日の会談時も、その前も、アンナレーナ氏(ベーアボック独外相)は、私に対して、紛争解決問題における何らかの譲歩を強制はしなかった。それは、外交的な紛争解決を望む、友人、パートナーの間の意見交換だった」と強調した。
なお、7、8日、ベーアボック独外相がウクライナを訪問している。