「ウクライナは、マクロン仏大統領がモスクワから何を持ってきたかに関心がある」=クレーバ宇外相
ウクライナのクレーバ外相は8日、ウクライナは、マクロン仏大統領がプーチン露大統領からウクライナに持ってきた「シグナル」に関心があると発言しつつ、同時に、ウクライナが自らの「レッドライン」を越えることはないと釘を刺した。
クレーバ外相が、キーウ(キエフ)を訪問しているチェコ、スロバキア、オーストリアの3外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クレーバ氏は、「言うまでもなく、私たちは皆、マクロン氏がモスクワから持ってきたシグナルを、関心と共に待っている。しかし、昨日も含めて、すでに何度も述べたように、私は、私たちは対話に対してオープンであるし、私たちは建設的に行動する準備があるし、私たちは外交的解決法を模索しているが、私たちが自らのレッドラインを越えることはないし、誰も私たちにレッドラインを越えることを強制することはできない」と強調した。
これに先立ち、7日、マクロン仏大統領はモスクワにてプーチン露大統領と会談。その後、マクロン氏は、本日(8日)、キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンシキー大統領と会談する。
なお、マクロン氏は、モスクワでのプーチン露大統領との記者会見時、今後数日間が情勢安定化・沈静化にとって決定的となると発言していた。
クレーバ外相は、7日、ウクライナのレッドラインとは、ウクライナは領土一体性に関して一切譲歩しないこと、ドネツィク・ルハンシクのいわゆる「人民共和国」とは直接対話をしないこと、ウクライナの民がウクライナの外政関連決定の唯一の源泉であること、誰もウクライナに対して、外政で、どこへ進むべきか、何をすべきかを押し付けることはできないことだと説明していた。
写真:外務省