中欧3国外相、ウクライナへの支持表明
ウクライナを訪問した、オーストリア、チェコ、スロバキア(スラフコフ・フォーマット)の外相は、同3国はウクライナのそばに立っており、3外相のウクライナ訪問がそのことをはっきりと証明したと発言した。
8日、オーストリアのシャレンベルク外相、チェコのリパフスキー外相、スロバキアのコルチョク外相が、キーウ(キエフ)にて、クレーバ・ウクライナ外相と共同記者会見を行った。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
リパフスキー・チェコ外相は、「私たちは、統一された明確なメッセージとともにここにいる。それは、私たちは、現在の状況下、ウクライナ側におり、私たちは、ウクライナの領土一体性と主権を支持しているというものだ。私たちは、連帯、共同参加、支持を表明するためにここにいる。私たちは、ウクライナがどこに向かうかという選択権はウクライナ国民のものだということの明確なメッセージを示すためにここにいる。(中略)ウクライナの安全は欧州全体の安全だ」と発言した。
写真:ウクライナ外務省
同氏はまた、ウクライナ国民は西側との接近の道を選んだのであり、自らの夢を実現する機会を有さなければならないと指摘した。また、同氏は、ロシアは現在、ウクライナの未来が賭けられたゲームをしているのだとも述べ、「しかし、私たちは譲歩はしたくない。そのロシアの要求は、協議実施の手段では全くない」と発言した。
加えて同氏は、国家の領土一体性は欧州の安全保障機構と不可分だとし、「クリミア併合は違法行為である。クリミアはウクライナだ。それは何度でも繰り返さなければならない」と強調した。
同氏は、チェコはウクライナの協力はパートナーだとし、これまでの支援を紹介した。
コルチョク・スロバキア外相は、今回の3外相訪問は「3者連帯の象徴」だと述べた。また、同氏は、ウクライナは、自らの発展につき自由な選択権を有さなければならないと強調した。
さらにコルチョク氏は、「ウクライナは誰も脅かしていない。私たちは、ウクライナのNATO加盟願望がロシアにとっての脅威であるという主張を理解しないと共有しない」と発言した。同氏は、1989年以降の欧州を築いた原則への敬意が必要だと発言した。
コルチョク氏は、スロバキアのルハンシク州スタニツャ・ルハンシカにおけるプロジェクトや緊急医療支援ステーションの紹介を行った。
なお、今回の3外相共同訪問では、3者はクレーバ外相、クリミア・タタール民族代表者と会談した他、ハルキウ市とルハンシク州コンタクト・ラインを視察した。