独仏ポーランド首脳が会談 欧州情勢を協議
ロシア・ウクライナ情勢が緊迫する中で、独仏ポーランド3国(ワイマール・トライアングル)の首脳が8日、ベルリンにて会談した。ドイツのショルツ首相は、この3国は欧州の平和を維持するために特別な責任を負っていると発言した。
3国首脳が会談後共同記者会見を行った。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ショルツ氏は、「私たちの共同の目的は、外交と明確なメッセージ、団結して行動する準備によって、欧州における戦争を防ぐことだ」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナ国境沿いのロシア軍展開が懸念をもたらしているという評価を3国首脳が完全に共有していると述べた。また同氏は、3国は、ウクライナの領土一体性と主権への新な侵害は、ロシアにとって、政治的、経済的、地政学的に深刻な結果をもたらすとする立場も共通していると伝えた。
同氏は、前日のバイデン米大統領とのワシントンでの協議の際も、立場が完全に一致していることを確認したと述べた。
ポーランドのドゥダ大統領は、「私たちの大きな課題は、国際法の防衛、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の加盟国ではないが、私たちの同盟国である国々の領土一体性の防衛だ。私の念頭にあるのは、自由、独立、主権を求める民の住む国、ウクライナのことである」と発言した。
ドゥダ氏はまた、現在、NATOとEUにとって1989年以来の最も困難な状況が生じているとし、ロシア軍のウクライナ国境沿いの前例のない規模の展開、2月20日まで続くベラルーシでの大規模な軍事演習を指摘した。
さらに同氏は、ワイマール・トライアングル3国は戦争回避のためにこの複雑な状況からの出口を見つけ出さなければならないとし、「それが主要な課題だ。私は、それができると信じている。現在、私たちの団結と連帯が最も重要だ。私たちは、一つの声で話をし、私たちが一つのコミュニティであり、私たちを破壊することはできない、私たちは退かないということを示さなければならない」と強調した。