「ロシアはミンスク諸合意を歪めて解釈している」=米大使館

在ウクライナ米大使館は、ロシアがミンスク諸合意の歪んだ解釈を広めているとし、特にロシアが支配するドンバス地方一部地域への「自治権」付与を主張していることを指摘した。

8日、在ウクライナ米大使館がフェイスブック・アカウントにコメントした

米大使館は、「昨日、ブリンケン米国務長官は、ロシアが軍事的集結で引き起こした危機の平和的解決の、ミンスク諸合意履行を通じたものを含めた、あり得る手段につき協議した。ロシアは、ミンスク諸合意につき、ロシアが支配するドンバスへの『自治権』を主張するなど、ミンスク諸合意の歪んだ解釈を広めている」と主張した。

大使館は、ミンスク諸合意には「特別地位」という言葉はあるが「自治権」という言葉はどこにもないと指摘した。さらに、「ウクライナは、何度もミンスク諸合意を勇敢に実現しようとしてきたし、特別地位法も毎年採択している。他方で、ロシアは、停戦体制に違反し、さまざまな問題を建設的に解決することを拒否し、自身が紛争の当事者ではないと主張している。ロシアが紛争に火をつけたのだ」と説明した。

これに先立ち、7日、ブリンケン米国務長官は、米国とウクライナは、ミンスク諸合意の履行に関して共通のアプローチを有しており、ロシアが同諸合意の自らの義務を履行することを期待していると発言していた。