「今後数日間がロシア・ウクライナ危機で最も危険」=ジョンソン英首相

ジョンソン英首相は、今後数日間がロシア・ウクライナ危機における最も危険な時となるだろうと発言した。

10日、ジョンソン英首相が北大西洋条約機構(NATO)本部でのストルテンベルグNATO事務総長との共同記者会見時に発言した。ロイター通信が報じた

ジョンソン氏は、「今後数日間が、おそらく、この過去数十年における欧州安全保障最大の危機における最も危険な時となるだろう。私たちはそれを理解せねばならない。私は、制裁と軍事的決定、それから外交のコンビネーションが、行われるべきものだと思っている」と発言した。

ロイター通信はまた、このジョンソン氏の発言は、マクロン仏大統領による紛争仲介者となる試みの後に行われたものだと指摘しており、米英首脳と違い、マクロン氏がロシアの更なる侵攻の蓋然性は低いと発言したことを喚起している。

また、同通信は、ジョンソン氏がNATO本部を訪れた時、トラス英外相はモスクワにてラヴロフ露外相と会談し、「ウクライナにおける戦争は、ロシア人にもウクライナ人にも欧州の安全保障にとっても惨劇となる」と発言したと伝えた。ラヴロフ氏はその際、どうして英国がベラルーシにおける演習を懸念するのか理解できないと述べた他、あたかも西側がゼレンシキー・ウクライナ大統領を道具として使っているなどと発言したという。

加えて、ウォレス英国防相もまた、Times Radioに対して、英国は「各国が自らの同盟・連合を選ぶ主権的権利を守ろうとしているのであり、その国がNATO加盟国かどうかは重要ではない」と発言したという。