米露首脳会談の前に、米国はウクライナと調整を行う=クレーバ宇外相
ウクライナのクレーバ外相は21日、バイデン米大統領とプーチン露大統領の首脳会談に向けた準備の際に、米国はウクライナと緊密に調整を行うと、ブリンケン米国務長官がウクライナに明言したと発言した。
ブリュッセル訪問中のクレーバ外相が自身の出席する欧州連合(EU)外相理事会会合前の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
クレーバ外相は、「ブリンケン長官は、私に対して、これまで同様、ウクライナに関してウクライナの頭越しに決定を採択することは一切なく、私たちは彼と、私たちの立場をシンクロさせて、私たちの利益に注意が向けられていることを確信すべく、首脳会談の準備の際に緊密に調整を行っていく」と発言した。
クレーバ氏はまた、ブリュッセル時間午前2時にブリンケン米国務長官と話をしたとし、その際にブリンケン氏が米露首脳会談の可能性について報告したと指摘した。
クレーバ氏は、ウクライナはそのような米露首脳会談開催のイニシアティブを歓迎するとし、「私たちは、外交的解決を目的としたどのような努力も価値があると信じている」と発言した。
同氏はまた、「私たちは、両大統領が部屋から出てくる時、ロシアが自らの軍をウクライナから撤退させるという合意とともに出てくることを期待している。それがロシアが緊張緩和の準備があるということを示す、明確な印となる。そうでなければ、それは、私たちはロシアのエスカレーションの同じロジックの中に残り続けることを意味する」と強調した。
これに先立ち、20日、米ホワイトハウスのサキ報道官が、ロシアがウクライナにさらなる侵攻に踏み切らなければ、バイデン米大統領とプーチン露大統領が近々階段するかもしれないと発表していた。