オーストリア外相のウクライナEU加盟に関する発言が同国で議論を起こしている=ウクライナ大使

ヒミネツ駐オーストリア・ウクライナ大使は、オーストリアのシェレンベルク外相がウクライナの将来の欧州連合(EU)加盟に関して否定的な発言を行ったことにより、同国にて議論が起こっていると発言した。

25日、ヒミネツ大使がオーストリア報道機関向けオンライン記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ヒミネツ大使は、「あなた方は昨日、私たちの外務省の反応を見たかもしれない。そして、私にとって、この議論が続いていることは重要だ。緑の党が、ウクライナのEU加盟を支持する声明を発表したことを知っている。そして、それは私たちにとって意味がある。シェレンベルク外相の発言には、もちろん、私たちはとても失望したが、しかしそれは、私たちが本件につき疲れたとか、議論をしないとかいうことは意味しない」と発言した。

大使はまた、ウクライナ国民の目的はEU加盟候補国地位を受け取ることだと指摘した。

さらに大使は、ある者が現在EU加盟問題にてウクライナに焦点が当たっており、西バルカが後ろに追いやられていると言う場合は、ウクライナのこれまでに貢献を考慮すべきだと指摘した。また、同氏は、ウクライナはこれまでに長年EU加盟を熱望してきたのであり、「急速な加盟の道」と呼ぶのは不適切だとも発言した。

これに先立ち、シャレンベルク・オーストリア外相が、レッヒ・アム・アールベルクにおける欧州メディアサミットでの演説で、ウクライナにEUへの加盟を提案すべきでないと発言していた。とりわけ、シャレンベルク氏は、ウクライナは6月にEU加盟候補国地位を受け取るべきでないと述べ、西バルカン諸国は候補国地位を得るためにはるかに長い道のりを通ってきたと主張していた。

これを受け、ウクライナ外務省は、シャレンベルク外相の発言に対する失望を表明していた