モルドバ政府、反政府抗議運動の背後におけるロシアの存在を指摘
レヴェンコ・モルドバ内務相は、現在同国で行われている反政府運動の背後にてロシア連邦が活動していると発言した。
モルドバのニュースサイト「ニュースメーカー」が報じた。
モルドバの反政府抗議集会の背後にいる者は誰か、との質問に対して、レヴェンコ内務相は、「司法から逃れようとしている犯罪者・逃亡者たちだ。もちろん、彼らは特定の政党とともに活動している。私たちは、ロシアもまた彼らの背後にいることを見ている」と発言した。
同氏はまた、モルドバの抗議運動は国内情勢の不安定化のために計画されたものだとし、「プロパガンダ、フェイクニュース、ビジネス妨害、政権・首脳・法執行機関への信頼の低下を用いて、国、社会、政権を脆弱にすることを目的としている」と指摘した。そして同氏は、「全ては、国(モルドバ)を弱体化しておいて、それを欧州空間にて小銭として利用するためである」と強調した。
さらに同氏は、モルドバ政権は、国際パートナーが必要な際に介入できるように、彼らとともに活動していると伝えた。また、「破壊的性質を持つ行為、国に対する破壊行為はどのようなものであれ、然るべく罰される」と発言した。
これに先立ち、米財務省は26日、モルドバの9人の個人と12の団体に対する制裁の発動を発表していた。これらの人物・団体は、クレムリンの有害な影響を広めてきていたとみなされており、またモルドバの大規模な汚職にも関わっていたとされている。サンドゥ・モルドバ大統領は27日に、米国による同制裁発動につき、謝意を伝えている。
写真:ニュースメーカー