ウクライナ、ASEANの基本文書に加盟

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ウクライナのクレーバ外相は10日、カンボジア首都プノンペン訪問時に、ASEANの基本文書である「東南アジア友好協力条約(TAC)」にウクライナを代表して署名した。

ウクライナ外務省がASEAN首脳会談時の同署名式典の様子を報告した

発表によれば、クレーバ氏は署名式典の際、「ASEANは、世界で急速に発展している地域の1つである。ここでは、貿易の大きな可能性が開花しているし、ASEANの国々の政治的なサポートは、ロシアの侵略と対抗する上で重要だ。この強力な組織の基本文書への加盟は、ウクライナの国家、ビジネス、国民に具体的な恩恵をもたらすだろう」と強調した。

外務省はまた、ウクライナは「東南アジア友好協力条約(TAC)」への加盟プロセスを2017年に始めたが、プロセスはなかなか進まなかったと指摘した。そして、2020年に外務省がアジアを外政の優先的方針の1つに定め、包括的なアジア戦略を採択したことで、プロセスを加速させることができたという。

クレーバ外相はまた、「アジア戦略の一環で、私たちは、長らく動いてなかったプロジェクトの修正を行い、パートナーたちと追加的協議を実施し、ASEANの基本文書への加盟文書に合意した。私は、現在ASEANの議長国であるカンボジアに対して、ASEAN首脳会談中のこの文書の署名式典の開催につき感謝している。このステップは、私たちとASEAN加盟国との関係を質的に新しいレベルに押し上げるものだ」と発言した。

クレーバ氏はまた、ウクライナ・ASEAN間協定の発効することで、定期的な政治・経済・文化・人道分野のコンタクト維持と互恵的なプロジェクトの発展のための法的基盤を得ることになると強調した。

これに先立ち、ウクライナのクレーバ外相が11月9日、カンボジア首都プノンペンの訪問を開始し、フン・セン・カンボジア首相とユソフ・ブルネイ第2外相と会談していた