国連総会、ロシアによるウクライナへの戦争賠償支払いに関する決議を採択
国連総会は14日、ロシアの対ウクライナ侵略戦争につき、ロシアに対して戦争賠償の支払いを求める決議を賛成多数で採択した。同決議は、ウクライナが主導して作成し、50か国以上が共同提案国となって提出されたもの。
賛成94か国、反対14か国、危険73か国で採択された。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
反対したのは、バハマ、ベラルーシ、中央アフリカ共和国、中国、キューバ、北朝鮮、エリトリア、エチオピア、イラン、マリ、ニカラグア、ロシア、シリア、ジンバブエ。
同決議では、ウクライナの主権、独立、統一、領土一体性を支持するとの国連加盟国の立場が確認されている他、ロシアに対すして、力の行使の速やかな停止、国際的に認められた国境内のウクライナ領からの全ての自国軍の完全かつ無条件の撤退が要求されている。
国連総会は、同決議により、ロシアによる侵略をはじめとする国際法違反、国際人道法、人権の侵害の責任が追及されると指摘し、法的結果はウクライナに対してもたらした損害の賠償を含まねばならないと表明した。
さらに総会は、決議により、損害賠償に向けた国際的な仕組みをウクライナと協力して創設することの必要性があることを認めた。
決議では、国連加盟国に対して、個人、団体、ウクライナ国家が戦争により被った損害、損失、身体部位喪失に関する証拠と情報の文書化のために国際損害登録の創設が勧告されている。
同採択につき、ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、テレグラム・チャンネルにて、「ロシアは、自らの全ての犯罪にて、賠償を含めて、あらゆる意味で、支払いを行うことになる。これ以降(編集注:決議採択以降)、それは国連の意志となる。全てはウクライナとなる。圧力をかけ、粉砕し、勝利しよう」と書き込んだ。