ゼレンシキー宇大統領、米国へ向けて出発
ウクライナのゼレンシキー大統領は21日、米国へ向けて出発したと発表した。
ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナの強靭性と防衛能力を強化するために、米国へ向けて出発した。特に、ジョー・バイデン大統領とウクライナと米国の協力につき協議を行う。また、米国会で演説する他、複数の二者会談を実施する」と発言した。
また、ウクライナ大統領府広報室は、ゼレンシキー大統領は、20日のバフムートでのウクライナ防衛者の前線陣地を訪問した後に米国へ向けて出発したと伝えた。
さらに発表によれば、ゼレンシキー大統領は、ワシントンにてバイデン米大統領と会談し、両国の包括的協力、とりわけウクライナの強靭性と防衛能力の強化、ウクライナの主権の支持、領土一体性の回復について協議するという。
またゼレンシキー氏は、米国会両院共同会合にて演説を行い、複数の二者会談を行うという。
なお、2月24日のロシア軍の対ウクライナ全面侵略開始以降、ゼレンシキー氏がウクライナを出国するのは初めて。
これに先立ち、20日、ウクライナ東部ドネツィク州バフムートの防衛戦に参加するウクライナ軍人は、同市を訪問したゼレンシキー宇大統領に、米国会へのメッセージを書き込んだウクライナ国旗を渡していた。ゼレンシキー氏は、この国旗は米国の支援強化が必要であるとのメッセージになるだろうとし、国旗を米国会に渡し、感謝を米大統領に伝えると発言していた。
また、20日、米上院の予算配分委員会は、2023会計年度の米国国家予算の全法案を公開。同法案では、ウクライナや同盟国に対する支援額が449億ドルに増額されている。