ゼレンシキー宇大統領、新たにアフリカ10か国への大使館開設を発表
ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、同国は来年、アフリカの10か国に新たに大使館を開設し、またアフリカ大陸における複数有望国の首都に「ウクライナ・アフリカ」貿易代表部を設置する計画を発表した。
ゼレンシキー大統領が毎年恒例のウクライナ大使会議の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちはすでにアフリカの数十の国々との関係を再起動している。来年、私たちはそれを強化する。すでに、アフリカにて新たなウクライナ大使館を解説する10か国を定めた」と発言した。
同氏はまた、ウクライナとアフリカの貿易を扱う組織「ウクライナ・アフリカ」のコンセプトが作成されたこと、その代表部をアフリカ大陸の複数有望国の首都に設置することを発表した。
そして同氏は、現在アフリカにあるウクライナの大使館と新しく開設される大使館、貿易拠点を合わせて、ウクライナはアフリカ大陸の30か国に代表部を有すことになると伝えた。
その他同日、ゼレンシキー大統領は、国民向け動画メッセージにて、「私たちは、外交の現代化の準備をしており、ウクライナ大使館の強化を行う」と伝えた。
ゼレンシキー氏は、現在複数の方向性でウクライナ外交の活発化の準備が進んでいるとし、「その1つが、今のところウクライナの安全保障と人々の利益の観点で、私たちが必要な水準よりも小さな影響力しか有せていない国々だ。それは、アフリカ諸国、その他グローバルサウス、つまり、ラテンアメリカ、アジア諸国、太平洋地域だ」と説明した。
同氏はまた、「それは絶大な経済的潜在力(編集注:を持つ地域)であり、巨大な外交的可能性でもある。例えば、国連総会における、私たちの領土一体性や国際法を守る決議の投票時のことだ。私たちは、ウクライナの立場を強めていく」と指摘した。
加えて同氏は、もう1つの側面が、ウクライナの伝統的なパートナー国との協力の強化であり、それは現在の戦争にて来年を本当に決定的な年とするためであり、ウクライナがあらゆる目的を達成するためだと発言した。
これに先立ち、10月、クレーバ外相は、ウクライナ外交として初めてのアフリカ諸国周遊を行い、セネガル、コートジボアール、ガーナ、ケニアを訪問していた。また、来年前半には、第1回ウクライナ・アフリカ会議の開催が予定されている。