露中は国際秩序を弱体化させようとしている=米ホワイトハウス

米国のカービー・ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は19日、ロシアと中国は「ルールに基づく国際秩序」を弱体化させようとしていると発言した。

カービー氏が米フォックスニュースへのインタビュー時に発言した

カービー氏は、「両国ともルールに基づいた国際秩序を弱体化させている。同秩序は、米国や私たちの多くの同盟国・パートナー国が第二次世界大戦終結後に築いてきたものだ。彼らは世界中のゲームのルールを書き換えたがっている」と発言した。

同氏はまた、米国は習中国国家主席とプーチン露大統領(被疑者)の会談結果を注意深く追っていくと発言し、「彼らは特に最近、協力と関係を強めている」と補足した。

中国が発表した、露宇戦争の平和確立を目指すものだとする和平イニシアティブに関しては、カービー氏は、米国政権は中国のこの戦争に関する意図に関してまだ疑問を持っていると発言した。

同氏は、「私たちはこれまでにも話してきたが、今日もう一度言う。その会談の結果で何らかの停戦への呼びかけが聞かれても、それは受け入れられるものではなく、現時点でロシアの戦果を合法化するだけのものである」と指摘した。

加えて同氏は、習中国国家主席がバイデン米大統領と連絡を取り続けること、さらにゼレンシキー宇大統領との協議によってウクライナ側の立場を把握するよう努めることに期待していると述べ、「私たちは、中国はウクライナの視点を聞くべきだと思っている」と発言した。

これに先立ち、2月末、中国政府は、露宇戦争に関して、即時停戦などを呼びかける、いわゆる「和平計画」を発表していた。

これに対して、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、中国が発表したいわゆる「和平計画」は複数の矛盾点があり、バランスのとれた論理が欠けていると指摘している