NATO事務総長、中国がロシアのウクライナ侵攻を非難していないことを喚起

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は27日、ゼレンシキー宇大統領と習中国国家主席が電話会談を行ったことにより、ウクライナが自国の領土一体性の回復を強く訴えていることを中国はより良く理解しただろうと発言した。

ストルテンベルグNATO事務総長がベッテル・ルクセンブルク首相との会談後共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「私は、ゼレンシキー大統領と習国家主席の電話会談を歓迎する。中国に、ウクライナの展望へのより良い理解があることは重要だ。それは、中国がロシアの犯罪的戦争、ウクライナへの侵攻を非難することができなかった事実を変えはしない。NATO同盟国は、ゼレンシキー大統領による、当たり前だが、ウクライナの領土一体性の完全な尊重を想定する和平計画を支持している」と強調した。

また同氏は、ロシアとの協議の条件、協議のフォーマットについて決めるのはウクライナであるべきだと指摘した。さらに同氏は、中身のある協議のためには「プーチン大統領に対して、彼は戦場で勝つことができないという明確なシグナルを送れるように、ウクライナが必要な軍事力を有すこと」が要求されると説明した。

加えて同氏は、「もしかしたら、この戦争は協議のテーブルで終わるかもしれない。しかし、私たちは、協議のテーブルで起こることが戦場の出来事と確実に結びついていることを知っている。よって、私たちが協議を通じて平和的情勢解決を達成したいのであれば、それはウクライナが主権のある独立した国家として勝利した時であり、それを達成する最善の手段は、ウクライナに軍事支援を供与することである。それをこそNATO同盟国が現在行っているのだ」と指摘した。

これに先立ち、26日、ゼレンシキー宇大統領と習中国国家主席が電話会談を行っていた