被占領下住民が自分の命を守るためにロシア国籍を取得するのは構わない=ウクライナ安保会議書記

ウクライナのダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は2日、一時的被占領下ウクライナ領に住む住民に対して、命に及ぶ危険を回避するためにロシア国籍証明書を取得することは構わないとの見解を示した。

ダニーロウ氏がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

ダニーロウ氏は、「人間にとって最も価値があるのは、命だ。もし危険が迫っていて、命を失いかねないようなら、その人は難しい決定を下さねばならない。しかし、どんな条件だろうと必ず生き抜かねばならない」と発言した。

また同氏は、それは一時的に制圧されている領土に暮らすウクライナ国民の罪ではないし、彼らはウクライナ復興に必要な人たちだと強調した。

同時に同氏は、ロシア占領政権と協力し、占領政権を支援したり、彼らの指示を遂行したりするというのは別の話だとも指摘した。同氏は、「私たちは、領土解放後に、誰のところにどのような重大な状況があったのかということを明らかにする」と発言した。

これに先立ち、ルビネツ最高会議(国会)人権問題全権は、一時的被占領地に暮らすウクライナ国民は、命を守るためにロシアの国籍証明書を取得したり、政府管理地域に脱出したりしなければならないと発言していた。

同時に、ヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地際統合相は、ロシアの国籍を取得するのではなく、被占領地から脱出することを勧告していた。