「ウクライナ抜きでNATO加盟招待のための条件が協議されているシグナルがある」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、NATO首脳会議の開催されているビルニュスにて、ウクライナ抜きで同国のNATO加盟招待の条件についての表現が協議されていると批判した。

ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントに書き込んだ

ゼレンシキー氏は、「私たちは同盟者を大切にしている。私たちは私たちの共同の安全保障を大切にしている。そして、私たちはいつもオープンな対話を大切にしている。ウクライナはビルニュスでのNATO首脳会議に参加する。なぜなら、それは敬意に関することだからだ。しかし、ウクライナもまた敬意を示されるに値する。今、ビルニュスへの道すがら、私たちは、ウクライナ抜きで表現についての議論が行われていることを示すシグナルを受け取った」と伝えた。

そして同氏は、その表現とは、ウクライナのNATO加盟に関するものではなく、加盟への招待にのみ関するものだと述べ、「それは前代未聞で馬鹿げている。ウクライナの招待にとっても、加盟にとっても、一切の時間枠が示されておらず、代わりに、ウクライナの招待のための『条件』のための何らかの奇妙な表現が加えられているのだ…。それは、ウクライナをNATOに招待する準備もなければ、ウクライナをNATOに加盟させる準備もないということのように見える。つまり、それはウクライナのNATO加盟をロシアとの協議の中で交渉する可能性が残るということだ。しかし、それは、ロシアにとっては、さらにテロを続ける動機となる」と強調した。

同氏は、不透明さは弱さだとし、そのことをNATO首脳会議で率直に議論すると強調した。

なお、11、12日、ビルニュスにてNATO首脳会議が行われている。ゼレンシキー大統領は、自身が同首脳会議へ出席することを認めている。

写真:大統領府