ゼレンシキー宇大統領、バイデン米大統領と会談 「非常に良い、強力な会談だった」
ウクライナのゼレンシキー大統領は12日、米国のバイデン大統領と「非常に良い、強力な」会談を行ったと報告した。
ウクライナ大統領府がソーシャルメディアにて、両者の会談冒頭の動画を公開した。
ゼレンシキー氏は、「私は、大統領、全面戦争の期間全体を通じて、私たちと共にいてくれていることに謝意を伝えたい。私たちは、それを高く評価している。そして、私は、あなた方が様々なメッセージを送り、武器をくれている中で、私たちはあなた方の恒常的支援を理解していると言いたい」と発言した。
同氏はまた、米国がウクライナにクラスター弾を供与する決定を採択したことにつき謝意を伝え、ロシアがクラスター弾を2014年の戦争初期から使い続けている中で、ウクライナにはクラスター弾が防衛のために必要なのだと指摘した。
バイデン大統領は、「私は、会談し、NATOの正式な加盟をあなた方と祝うことになる日を待ち望んでいる」と発言した。
またバイデン氏は、ウクライナ側に対して、ウクライナの努力に謝意を伝え、米国はそばにいると強調した。
さらに同氏は、ウクライナはロシアの侵攻に対してもう長い間戦っているとし、「もう500日以上というのは信じ難い」と発言した。そして同氏は、ウクライナの人々は甚大な勇敢さを示したとし、ウクライナの生命力、強靭性、覚悟には鼓舞されるし、それは全世界にとっての模範となっていると強調した。
同氏は、米国はロシアの侵略と対峙するウクライナ支援のために全力を尽くしていくと伝えた。
その上で同氏は、武器の供与が思ったほど迅速ではないことへのウクライナの懸念への理解を示し、「しかし、私は、米国は、あなた方の戦いにおいて、あなた方に迅速に支援が届くようにあらゆることを行っていると明言したい」と伝えた。
ゼレンシキー氏は、テレグラム・チャンネルにて、今回のバイデン氏との会談につき、「非常に良く、強力な会談」だったと形容とした。
さらにゼレンシキー氏は、「会談は少なくとも予定の倍長くなり、正に然るべく、非常に内容があった。もし儀典担当者が会談を止めなければ、私たちはもっと話していただろう。議題は、長期支援、武器、政治、NATOだ。私たちは、この戦争を私たちの共通の勝利でもってどのように終わらせるかを、はっきりと見ている」とし、バイデン氏に改めて謝意を伝えた。
なお、11、12日、ビルニュスにて、NATO首脳会議が開催された。
写真・動画:大統領府