ビルニュスではウクライナのための良い決定が採択された=ショルツ独首相

ドイツ連邦共和国のショルツ首相は12日、NATO同盟国とG7友好国はビルニュスの会合にてウクライナのために良い決定を採択したと発言した。

ショルツ独首相が2日間のNATO首脳会議の総括として発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ショルツ氏は、「私たちは、NATOが作成した文書上で、ウクライナのために非常に良い決定を採択した。極めて必要な安全保障パートナーシップに関するものだ」と発言した(編集注:G7が発表した「ウクライナ支援に関する共同宣言」)。

本件につき、同氏は、それは個別の国家が具体的な方策を取っていくものであると指摘した。また同氏は、ドイツの次の政府が義務履行を拒否するというおそれはないと述べ、ドイツが署名したものは全て同国の義務となり、それは誰が首脳になろうと関係なく義務であり続けると強調した。

さらに同氏は、これまでパートナー国がウクライナに供与してきた支援と、今後の保証との主な違いについて、今回の合意は「より長期的な戦略であり、ウクライナが頼ることのできるものだ」と表現した。その際同氏は、ウクライナは支援なくして、自らの経済的能力だけでは、自らを守り続けることはできないと発言した。

また、ウクライナ首脳陣が懸念している、NATOの加盟の問題がロシアとの間の何らかの合意と交換されるおそれについて、ショルツ氏は「NATO加盟問題は、そのパートナーシップの一部ではない他者に渡されない。ロシアは本件につき、何も加えることはできない」と明言した。

ウクライナ加盟の「条件」問題に関しては、ショルツ氏は、NATO加盟の条件は、NATOが存在し始めた時から存在するものであり、例外なく全ての国にとって義務であると強調した。

今回始まったNATOウクライナ理事会について、同氏は、ウクライナとの関係における「新しい機構的水準」のものだと評価した。

その他同氏は、現在最も重要な課題は、ウクライナに必要な軍事品を供与することであり、それがパートナー国が集中していることだと指摘した。同氏は、ドイツは「非常に多くのウクライナ兵士」を訓練し続けると伝えた。

またショルツ氏は、NATO首脳会議の会場にて、総額7億ユーロの新たな対ウクライナ支援を発表したことを喚起した。その中には、防空システム「パトリオット」、歩兵戦闘車「マルダー」、戦車「レオパルト」、それらの弾薬が含まれるという。

ショルツ氏は、ビルニュス首脳会議は大変うまくいったと評価した。

なお、7月11、12日、ビルニュスにて、NATO首脳会議が開催された。