マクロン仏大統領、イスラエルやその他の国にウクライナへの支援を増やすよう呼びかけ
フランス共和国のマクロン大統領は12日、ビルニュスNATO首脳会議にて、イスラエルやその他の国連加盟国に対して、ウクライナへの支援を強化するよう呼びかけた。
米国営放送「アメリカの声」が報じた。
記者から、イスラエルからの支援強化の可能性について質問されると、マクロン氏は、「私たちは、イスラエルがウクライナ問題にもっと加わることを期待している。他にも、民主的価値を信じているが、あまり装備品を提供していない国連加盟国もある。私たちは、今後数か月、これらの国が態度を変えて、より多くのことを行っていくようになることを期待している」と答えた。
マクロン氏はまた、NATO同盟国もまた、ウクライナの反転攻勢の時期をはじめ、ウクライナのために「より多くのことを」行わねばならないと発言した。
その他同氏は、ロシアのことを「軍事的にも政治的にも脆弱」だと形容し、また短期間のプリゴジン氏の反乱時における傭兵集団「ヴァグネル」の行動は、ロシアの弱さを示したと発言した。
同氏は、「現在時間(編集注:の経過)はウクライナに有利である。なぜなら、ロシアは分断の初期兆候を示したのだから」と発言した。
また同氏は、ウクライナに対して、たとえロシア・ウクライナ戦争が消耗戦になるのだとしても、さらなる支援を供与していくと明言した。
なお、11、12日、ビルニュスにてNATO首脳会議が開催され、ゼレンシキー宇大統領も出席した。12日には、G7首脳が「ウクライナ支援に関する共同宣言」を発出していた。
これに先立ち、マクロン大統領は11日、同国はウクライナに対して、長射程ミサイル「スカルプ」を供与すると発表していた。さらに、同氏は、12日のゼレンシキー大統領との会談時には、ウクライナに地雷除去のための装備品を供与すると伝えていた。
写真:ウクライナ大統領府