ゼレンシキー宇大統領、エルドアン・トルコ大統領と黒海穀物合意につき協議

ウクライナのゼレンシキー大統領は21日、トルコのエルドアン大統領と電話会談を行、ロシアが離脱した、ウクライナの海洋港からの安全な食料品の輸出を定めた黒海穀物イニシアティブの再開に向けて協議を行った。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表によれば、ゼレンシキー大統領はエルドアン大統領に対して、7月7日のイスタンブルでの生産的な会合につき謝意を伝え、またトルコがウクライナによる将来の北大西洋条約機構(NATO)加盟を支持するという原則的立場を賞賛した。

両首脳は、黒海穀物イニシアティブの機能再開に向けた努力を調整した。ゼレンシキー氏は、黒海穀物回廊への妨害を解除することが完全な優先課題だと指摘した。

ゼレンシキー氏は、「ロシアの行動により、世界は再び食糧危機に瀕している。アフリカやアジアの多くの国々において、計4億人が飢餓の危機に陥っている。私たちは、共通の努力で世界の食糧災害を回避しなければならない」と強調した。

さらに両首脳は、ウクライナの和平案「平和の公式」の実現に関する問題についても話し合った。

ゼレンシキー氏は、エルドアン氏に対して、ロシアにより拘束されているウクライナの被拘束者、並びにクリミア・タタール人をはじめとする政治囚の帰還を支援するよう要請した。

これに先立ち、ロシア連邦は17日、トルコ、ウクライナ、国連に対して、ウクライナの海洋港からの同国の農産物を安全に輸出させるための黒海穀物回廊合意の効力を延長しないことを通達していた。

写真:大統領府