独メディア、ジッダでのウクライナ和平協議に関し、中国から「注意深い肯定的シグナルあり」と報道

独シュピーゲル誌は、5日にサウジアラビア・ジッダで開催されたウクライナ和平協議につき、結論文書は出なかったが、「中国から注意深い肯定的シグナル」があったと報じた。

シュピーゲル誌は、欧州外交関係者が、ウクライナの領土一体性と主権のような、平和的解決の核心的内容については合意に至ったと述べたと伝えた。特に、中国が今後の類似の会合に対して肯定的な見方を示したとし、同国の積極的な役割が指摘されている。

同時に、ブラジル代表団を率いたセルソ・アモリム氏は、ロシアを含む「全ての当事者を加えた真の協議」を行うよう呼びかけたという。同氏は、「たとえウクライナが最大の犠牲者であろうとも、私たちが本当に平和を望むなら、私たちは何らかの形でモスクワをこのプロセスに加えるべきだ」と発言したと書かれている。

また、独ビルト紙は、ベーアボック独外相が「公正かつ公平な平和への前進は1ミリ毎にウクライナの人々のための希望の一片をもたらしている」と発言した。

ベーアボック氏は、ジッダ協議のメッセージは「この残虐なロシアの侵略戦争がアフリカ、アジア、南アメリカの人々にも影響をもたらしている。その戦争は、国際秩序の未来から、エネルギー安全保障問題、穀物価格上昇とロシアがロシアが無慈悲に悪化させたグローバル食料供給に至るまで、欧州の外の遥か遠くにまで被害をもたらしている」と発言した。

さらにベーアボック氏は、全ての国に対して、21世紀において侵略戦争が再び普通の現象となること防ぐべくあらゆることを行うよう要請した。また、同氏は、南ア、ブラジル、中国は戦争の見方が欧州のそれとは異なる、としつつ、どこでも国連憲章が共通認識でなければならないと発言した。