「ウクライナ提案の和平案のみが議論されている」=ボレルEU上級代表

欧州連合(EU)のボレル上級代表は8月31日、ゼレンシキー・ウクライナ大統領の提案した和平案「平和の公式」のみが国際社会がロシア・ウクライナ戦争の公正な終結を模索する上での理想的な基本として残っていると発言した。

ボレルEU上級代表がスペイン・トレドでのEU加盟国閣僚級会合後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ボレル氏は、「ゼレンシキー大統領が提示した平和の公式が、注意を集め、国際次元で協議されてきた唯一のものだ。他に多く、中国のや、ブラジルのや、南アフリカのや、アフリカ連合のものがあったが、これらは全て棄却された。ゼレンシキー大統領が提示した10項目の『公式』だけがストックホルムとサウジアラビアで協議されたのだ。今日、私たちは、この『平和の公式』、ウクライナにおける公正な平和を築くために、それ(平和の公式)への支持を続ける手段、『公式』を国際協議の中心にどのように据えるかにつき話し合った」と発言した。

なお、8月31日、トレドでは、EU加盟国外相による非公式会合(ジムニッチミーティング)が開催されていた。主要な議題は、ウクライナ情勢とアフリカのサヘル地域の情勢だった。