ゼレンシキー宇大統領、和平に関するロシアとの妥協を否定

ウクライナのゼレンシキー大統領は、プーチン露大統領と合意を結んだ場合に何が起こるかは、ロシアの傭兵集団「ヴァグネル」のトップであったプリゴジン氏の死が物語っていると発言した。

ゼレンシキー大統領が米CNNに対して発言した

CNNは、ウクライナの反転攻勢は現時点では控えめな結果しか示していないが、ゼレンシキー大統領はクレムリンと和平協議を行う時が来たのではとする意見を否定した。

ゼレンシキー氏は、「譲歩や対話を誰かと欲する時に、それは嘘つきとは行い得ないのだ」と発言した。

同氏はまた、短時間の反乱の試み後数週間で飛行機が撃墜したプリゴジン氏の劇的な死は、傾聴すべき警告であったと指摘した。

CNNは、米国やその他ウクライナの重要な同盟国は、ウクライナに対して武器を供与し続け、「公正で永続する」平和を追求する条件はまだ揃っていないと強調していると伝えた。同時に、ブラジルのルカ大統領のように、ウクライナに対して、戦争終結の責任をウクライナに向ける首脳も数人はいるとも書かれている。

ゼレンシキー氏は、自身の立場の根拠として、ロシアに過去に攻撃された上で、いまだにロシアに領土の一部を占領されている他の国を例示した。同氏は、「他の問題でプーチンから何らかの譲歩を見たことがあるだろうか? ジョージアとはどうか? モルドバとは?」と修辞的に尋ねてみせた。

写真:大統領府