クレーバ宇外相、上川日本外相と会談 和平案や侵略犯罪法廷設置につき協議
ウクライナのクレーバ外相は20日、訪問先のニューヨークにて日本の上川陽子外相と会談した。
クレーバ外相がソーシャルメディア「X」アカウントで伝えた。
クレーバ氏は、「上川外相と会談でき良かった。私たちは、『平和の公式』への日本の関与と、『ウクライナに対する侵略犯罪の特別法廷』の設置必要性につき協議を行った」と報告した。
さらに同氏は、ウクライナは日本と日本のビジネスがウクライナの復興に積極的に関わっていくことに関心を抱いていると伝えた。
日本外務省も同外相会談につき公式ウェブサイトで公表した。
発表には、上川外相が、大臣就任以前から、ロシアによるウクライナ侵略を巡る状況に関心を持ってフォローし、ウクライナ支援に積極的に取り組んできていると伝え、「一日も早くウクライナにおいて公正かつ永続的な平和が実現するよう緊密に連携していきたい」と述べたと書かれている。これを受け、クレーバ外相は、大臣就任の祝辞と共に、今後協力していくことを楽しみにしていると述べたという。
また発表によれば、上川氏は、18日にG7外相会合を開催しG7のメッセージを再び発信したこと、ゼレンシキー大統領の「平和の公式(平和フォーミュラ)」に関して、インド太平洋の国々をはじめ多くの国々の参画を得られるよう協力していきたいと伝えた。クレーバ氏は、平和の公式の取り組みや、G7首脳による「ウクライナ支援に関する共同宣言」に基づく二国間協議の開始につき、日本のこれまでの取り組みに謝意を表明した。
上川氏は、「ロシアが民間人や民間施設に対するミサイル及びドローン攻撃を継続していることを改めて強く非難する」と伝えた。加えて、「昨年、日本は、自分のイニシアティブで有志議員と共に供与したものを含め、ウクライナに1500台以上の発電機を供与した、9月中に供与予定の大型変圧施設2基を含め、引き続きこの分野での支援を全力で進めていく」と発言した。
クレーバ氏は、日本のこれまでの支援につき深い謝意を表明した。