ゼレンシキー宇大統領、メローニ伊首相と防衛協力と和平案につき協議

ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、イタリアのメローニ首相と電話会談を行い、今後の防衛協力などにつき協議を行った。

ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントで報告した

ゼレンシキー氏は、「イタリアのG7議長国開始を歓迎する! 私たちは、ウクライナの防衛能力問題と再建問題を2024年の優先課題に組み込んだことを評価している。それは侵略者と戦うウクライナへの不変の支持を示す強力なシグナルだ」と伝えた。

同氏はまた、ロシアの最近の大規模ミサイル攻撃、無人機による恒常的なテロ攻撃、前線付近や国境付近の自治体への砲撃について報告した。その際同氏は、メローニ首相に対して、同国に今後も防空強化支援を行う準備があることにつき謝意を伝え、「それは命を守り、私たちの国の町や村が当たり前に存在できるようにする可能性を確保する上で極めて重要だ」と強調した。

両者は、防衛協力のさらなる行動につき協議し、とりわけ防衛品の共同生産につき話し合った。ゼレンシキー氏は、「ウクライナとイタリアは一緒に、私たちの国民だけでなく、欧州全体の防衛も強化することができる。それは、グローバルな安全保障にとって大きな貢献となる」と発言した。

その他、数週間後にスイスのダボスで開催されるウクライナ和平案「平和の公式」実現に関する首脳補佐官急会合の準備が話し合われた。ゼレンシキー氏は、「国際法の完全な力を回復しようとする私たちの努力をイタリアが変わらず支持してくれていることに感謝している。私たちの平和の公式は、まさにそのために提案されたものだ」と伝えた。

さらに同氏は、両首脳がウクライナのための安全の保証に関する二国間作業を活性化するようそれぞれのチームに指示を出したと書き込んだ。

加えてゼレンシキー氏は、イタリアによるG7や欧州諸機関でのウクライナ支持を指摘した。両者は、G7の公正な平和の回復と侵略国への罰に関する決定が完全に履行されるように、今後も共同で作業していくことで合意したという。

ゼレンシキー氏はまた、「さらに私たちの完全な欧州統合への道においてウクライナを支持してくれていることにつき、イタリアに感謝している。私たちは、ジョルジャと一緒に、欧州連合(EU)によるウクライナへの財政支援と政治支援についても話し合った。イタリアは本件において私たちと一緒にあり、それがウクライナのみならず、私たちの欧州がロシアの攻撃を耐え抜くことを望む全ての人にとっての確信を追加している」と強調した。

なお、2024年、イタリアはG7議長国を務める。