ストゥブ新フィンランド大統領、戦争終結までロシアとの政治レベルの関係はないと発言

フィンランドの大統領選決選投票により新大統領に選出されたアレクサンデル・ストゥブ氏は12日、フィンランドとロシアの政治レベルでの関係は、ウクライナにおける戦争が終結するまで生じないと発言した。

フィンランド国営放送Yleが報じた

ストゥブ氏は、「対露政策はシンプルだ。外交・公式関係は残るが、政治レベルのロシアとの関係は、ロシアがウクライナにおける戦争を止めない限り、ないし、生じない」と強調した。

同氏はまた、ロシアとフィンランドの間には現時点で外交官レベルと国境警備隊レベルの関係はあるとしつつ、政治レベルでの関係はないと指摘した。

さらに同氏は、フィンランドのウクライナ支援の立場は変わらないとし、ニーニスト前フィンランド大統領の政治ラインを継続したいと述べた。

そのほか同氏は、ロシアがウクライナに侵攻して以降の欧州における安全保障状況は変わった年、現在北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)への加盟がフィンランドの外政と安全保障政策を定めていると指摘した。

また同氏は、議会との緊密な協力の下でフィンランドの外政を運営する予定であり、また最高司令官の役割でも積極的な立場をとると発言した。

写真:SCANPIX/EPA