ゼレンシキー宇大統領、内閣にポーランド国境を訪れるよう指示 ポーランド政権にも同様の呼びかけ
ウクライナのゼレンシキー大統領は21日、ポーランド農民の国境封鎖による抗議運動が続く中、ウクライナ内閣に対して2月24日までにポーランドとの国境を訪れるよう指示を出した。
またゼレンシキー氏は、ポーランドのトゥスク首相に対しても国境を訪れ、対話を支持するよう呼びかけた。ゼレンシキー氏が緊急の動画メッセージを発出した。
ゼレンシキー氏は、「私は政府に対して、近々、2月24日までに、私たちの国の間の国境を訪れるよう指示した。そして、わたしは、あなた、ドナルド(トゥスク)首相にも国境を訪れるようお願いする。アンジェイ(ドゥダ)大統領、あなたにもその対話を支持するようお願いする。これは国家安全保障だ。私たちは、それを長引かせるべきではない」と発言した。
また同氏は、国境には、ウクライナ首相、運輸から農業分野の政府関係者、そしてウクライナ国防相が訪れると伝え、なぜなら国境封鎖は、残念ながら、前線のウクライナ軍人への武器供給にとっても脅威を加えているからだと指摘した。
同氏はさらに、自分自身もウクライナ政府と共に国境を訪れる準備があると強調した。
その他同氏は、欧州委員会に対して、欧州内の団結を維持する必要があると呼びかけた。その際同氏は、「これは、EUの根本的利益だ。そのため、ウクライナは欧州委員会に対して、その会談に欧州委員会の代表者が出席するよう要請する。それもまた、共通の利益と政治的操作の停止のためである」と発言した。
その上で同氏は、私たちの大地において「モスクワと誤解はもうたくさんだ」と強調し、「互いに侮辱し合うべきではないし、ウクライナの農民もポーランドの農民も侮辱すべきでない。私たちには団結が必要だ。私たちには、ウクライナとポーランド、私たちの間の、欧州全体のレベルでの解決策が必要だ」と訴えた。
これに先立ち、ウクライナとポーランドの間では、ポーランドの農家が抗議運動を行っており、輸送車両の移動を制限し続けている。とりわけ、「ヤホディン〜ドロフスク」のポーランド側付近では、双方向で完全に輸送車の移動が妨害されている。