ウクライナはロシアによる日本の北方領土占領から教訓を学べるかもしれない=専門家

日本のテンプル大学国際関係学科上級准教授であるジェームス・ブラウン氏は26日、ウクライナはロシアが占領する日本の北方領土から教訓を学べるかもしれないと指摘した。

同日ウクライナが開催したフォーラム「2014.2.26 戦争はクリミアから始まった」の際にブラウン氏が発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ブラウン氏は、「ロシアの対ウクライナ侵略は、欧州安全保障のみならず、グローバル安全保障にとっての問題だ。私は、1945年にロシアに占領された日本の諸島4島に言及する。その日本の領土の占領後、住民1万7000人が帰還の許可のなく追放された。ウクライナの状況はより複雑だ。しかし、日本の領土の占領は、非常に長い年月続いており、ウクライナが学べるかもしれないいくつかの教訓がある」と発言した。

そして同氏は、ロシアは日本に対して非常に頻繁に、実際にはそうではないにもかかわらず、和平交渉が結果に結びつく可能性を示し続けたと指摘した。同氏は、例として、「数年前、プーチンは、日本が島の半分を明け渡したら、日本との協議は『引き分け』に持ち込めるかもしれないというような発言をした。その後、日本の首相は7年間にわたってプーチンとの友好関係を維持しようと努めた。日本は、何らかの幻想的な展望を追い求めたが、結局何も得られなかったのだ」と発言した。

写真:ゲッティ