ドイツ国防相、ロシアの情報攻勢を非難

ドイツのピストリウス国防相は3日、同国空軍将校の電話でのやりとりがロシアにより傍受された事件につき、ドイツやパートナー国を不安定化させる「情報攻勢」だと指摘した。

独ヴェルトが報じた

ピストリウス氏は、ドイツ軍に対する通信傍受事件をプーチン露大統領による「情報戦争」の一部だと形容した。

またピストリウス氏は、「これはハイブリッドな偽情報攻勢だ。分断の話であり、私たちの団結の弱体化の話だ。私たちは、プーチンに屈してはならない」と発言した。

さらに同氏は、情勢に対してはバランスをとって対応せねばならないとしつつ、「他方で、同程度断固としなければならない」とも述べた。

その他同氏は、現時点では、さらなる情報漏洩、電話通話の傍受についての情報は受け取っていないと伝えた。今後数日間で、同氏は、軍事保安局(MAD)の事件詳細のインテリジェンス情報を受け取ることを期待しているとし、ITセキュリティの規範違反がなかったかどうかを確認せねばならないと述べた。

これに先立ち、ロシアの主要プロパガンディストであるシモニャンが傍受されたドイツ空軍将校によるウクライナへの長射程ミサイル「タウルス」使用可能性に関するやりとりを公開していた。ドイツ国防省は、そのやりとりが本物であることを認めた上で、部分的にやりとりが修正されている可能性の捜査が行われるとも発表していた。

ショルツ独首相は、本件を深刻な状況だとし、迅速な捜査が行われると述べていた。